ウェットキャットフードの与え方

猫は犬のように一気にエサを食べる習性はありません。少しずつチョコチョコ食べています。犬はお皿に入っている分だけガツガツ食べてしまいますが、猫はちょっと食べたらどこかへ行ってしまいます。そして、気が向いたらお皿のキャットフードを食べるという、ダラダラした食べ方をします。

ダラダラした食べ方なので、常にキャットフードをお皿に入れておけば良いと思うかも知れません。飼い主にとっては楽な方法ですが、どのぐらいのカロリーを摂取しているかの判断がつかずに、気がつけば肥満猫なんて結果にもなりかねません。

まずは、愛猫が1日に必要なカロリーを調べましょう。

目安としては、成猫で、体重×80Kcalです。あまり運動しない愛猫の場合は、75kcalで計算します。また、2ヶ月から8ヶ月未満は成長期なので、200kcal~100kcalは必要です。
逆にシニア猫は60kcalぐらいにします。

この1日に必要なカロリー分の量を2回~4回に分けて与えるようにします。ダラダラ食いの猫に、キャットフードを分けて与えるのは難しいと思うかもしれませんが、食べたらお皿を片付けることを繰り返すことで、時間になったら食べるという習慣が身につきます。

キャットフードには、ドライタイプとウェットタイプがあります。ウェットタイプは水分が多いので、雑菌も繁殖しやすくなります。また、そのまま置いておくと風味もなくなってしまいます。猫は嗅覚が敏感なので風味がなくなれば食べなくなってしまいます。ウェットキャットフードは、食べ残したらすぐに捨てるようにしましょう。

ドライキャットフードは、基本的には総合栄養食なので、栄養のバランスは保たれています。ウェットキャットフードは、総合栄養食のものもありますが、ドライキャットフードよりも栄養のバランスは良くありません。また、ウェットキャットフードはドライフードよりも価格が高いので、ドライタイプと交互にあげるのが経済的です。

犬のように手間のかからない猫ちゃんですが、だからと言って手を抜くと猫の健康を害することもあります。愛猫の健康維持のためにも、正しいキャットフードの与え方を覚えて下さい。