パテタイプのキャットフード

キャットフードには「ドライタイプ」と「ウェットタイプ」がありますが、ウェットタイプのキャットフードしか食べない猫ちゃんも少なくありません。

ウェットタイプのキャットフードで代表的なのが「パテタイプ」です。「パテ」とはフランス語で、肉や魚などの具材を細かく刻み、ペースト状あるいはムース状に練り上げたフランス料理のことを言います。英語圏ではハンバーガーに挟む平たい肉のことを「パテ」と言います。

キャットフードのパテは、フランス語のように肉や魚をペースト状もしくはムース状にしたものの意味です。主にアルミトレイに入っています。素材の形をとどめていないペースト状なので、柔らかく、噛む力の弱い子猫やシニア猫に向いています。また、お湯に溶かして離乳食としても使えます。

成猫で、パテタイプのキャットフードばかり食べていると、噛む力をあまり使わないので顎が弱くなる危険性があります。できれば、ドライフードと交互に与えるのがベストです。ドライフードを食べない猫ちゃんには、パテタイプをトッピングすると食べるようになります。

また、パテタイプは食べカスなどが歯につきやすいので、歯石などがたまりやすくなります。歯周病などの病気には注意が必要です。

パテタイプのキャットフードは、ドライフードよりも価格は高めですが、ディスカウントショップなどでは、格安のものも販売されています。しかし、このような商品は危険な添加物や粗悪な原材料が使われている可能性があります。あまり安いキャットフードはオススメできません。

パテタイプはアルミトレイに入っているので、比較的長期保存が可能です。しかし、開封後は、ドライフードのように数日は持ちません。1日以内で食べきるようにしましょう。

愛猫にとって、パテタイプのキャットフードは香りも良く食欲を刺激するものです。しかし、総合栄養食でないものは栄養のバランスが悪く、栄養不足になる可能性があります。パテタイプだけをメインにして与えるのはあまりオススメではありませんね。