セミモイストタイプのキャットフード

キャットフードには、「セミモイストタイプ」という分類のものがあります。ドライタイプよりは水分含有量が多く、ウェットタイプよりは少なくなっています。「半生タイプ」とも呼ばれているのが、セミモイストタイプです。

セミモイストタイプは、ドライタイプと同じ製法で水分を取り除いたものなので、形もドライタイプに似ています。ドライタイプは水分含有量が10%以下に対してセミモイストタイプは、25%~30%と多く、見た目も湿気のあるものになっています。

半生で柔らかくなっているので、愛猫の嗜好性が高いのが特徴です。但し、ウェットフードほど水分が多く含まれていないので、水分補給にはなりません。水分補給が目的ならウェットタイプを選びましょう。

セミモイストタイプは、ドライキャットフードを食べない愛猫の食事として最適です。材料も製法もドライタイプと似ていますので、栄養バランスも良くなっています。但し、価格の安いものは原材料に粗悪なものを使用している場合があるので注意が必要です。

また、セミモイストタイプは水分を保持するために、「潤滑調整剤」が使用されています。かつて、この潤滑調整剤のプロピレングリコールが使われていましたが、プロピレングリコールが猫の赤血球を破壊する可能性があることが判明し、現在はキャットフードでの使用は禁止されています。

セミモイストタイプは、形もドライタイプのように粒状のものが多いので、食べる量が調整しやすいのもメリットです。最近では、コンドロイチンやグルコサミンなどサプリメントなみの成分が配合されたものも販売されています。

パウチ容器などに密封されて長期保存が可能なセミモイストタイプですが、ドライタイプより水分が多く含まれているので開封後は劣化が早くなります。冷蔵保存して早めに食べきるようにして下さい。

セミモイストタイプのキャットフードは、ドライタイプとウェットタイプの良い所を兼ね備えたキャットフードとも言えます。好き嫌いの激しいネコちゃんにはオススメですが、原材料や保存料などをしっかりチェックすることも大切ですね。