スープ・シチュータイプのキャットフード

猫の祖先は北アフリカの砂漠に生息していたと言われています。乾燥した場所にいるのでノドの渇きには鈍感になっているようです。また、舌の形が水を飲むのに適していないので、上手に水を飲めません。水を飲むのに何度も舌を出し入れして、効率よく水分を取れないでいるのです。それでも元気なうちは、しっかりと水分を補給しようとしますが、高齢になると腎臓の働きが弱くなり、十分な水分補給ができなくなってしまいます。

このような場合に効果的なのが、「スープ・シチュータイプ」のキャットフードです。

パウチ容器などに具材ととろみのついたスープが入っています。おやつがわりに与えるだけでも水分補給になります。また、新鮮で風味が良いのでネコちゃんには「ご馳走」です。

スープ・シチュータイプのキャットフードは、夏バテしたり病気で元気のない猫の水分補給にも役立ちます。また、噛む力の弱い子猫で食欲のない場合は、スープ・シチュータイプのキャットフードをあげると喜んで食べてくれます。

スープ・シチュータイプのキャットフードは、ウェットタイプのキャットフードですが、フレークタイプやパテタイプよりも水分含有量がより多くなっています。人の食事でいうならば、「おかゆ」のようなものです。また、少量のパウチ容器で手軽にどこにでも持ち運べるので、愛猫とお出かけする時には便利です。

ドライキャットフードだけを食べていると、どうしても水分が不足してしまいます。慢性的な水分不足になると、FLUTD(猫下部尿路疾患)、尿路結石、腎結石などの病気になる危険性もあります。また、ドライキャットフードを食べながらこまめに水分が補給できる愛猫でも、食欲がおちるとその分水分も飲まなくなってしまいます。ドライキャットフードだけでなく、おやつとして、スープ・シチュータイプのキャットフードをあげる習慣も大切ですね。

スープ・シチュータイプのキャットフードの商品も肉や魚、野菜など様々な種類のものがあります。愛猫の好みに合わせて選んであげて下さい。